真のありがとうございます 

 
 

 もう誰一人例外なしに、元々はみんな本心の自分として、神さまの世界にいた。
その自分が、過去をつかんで残像の世界にはまって、更に残像をつかみ続けて、小さい自分になって、マイナスの世界に落ちていく。
これもある意味必要。一回マイナスの体験をしておくと、本当のプラスの世界に戻った時に、プラスに本当の価値が見いだせる。
毎日御馳走ばっかり食べていたら、ありがたみが消える。まだ文句を言うかもしれない。お腹いっぱいなのに、何で食べなければならないのって。
何も食べられない状態に自分がなった時に、本当に御馳走ってありがたいって感じる。

病気も同じ。健康な時は、健康に感謝も何もしないけど、一旦ひとつ病気をすると、健康のありがたさを身に染みて感じる。
一回は万病を抱えるくらいがいいかもしれない。どれだけ健康のすがたがありがたいかって感じる。一旦はマイナスを勉強しておくっていうのが必要。
マイナスの極から全てを見直す、受け直す。そしたらゼロでもありがたい。無限のマイナスの極から見たらゼロがありがたい。
マイナスを一つ一つ消してもらえた。今度はゼロからプラスを数え上げる。

無限に一杯、プラスが降り注いでいる。一つ一つ数えたら、プラスばっかり。太陽がある、空気がある、水がある、大地がある。
この世に一人でもいたら寂しくない。誰も一人もいないって言ったら、孤独を感じてさびしい。どんな人でも、存在してくれることがありがたい。大勢がいる。
みんな素晴らしい価値のあるものばっかり。数え上げたらプラスが無限に一杯。それも新たに新たにって受け直すのだったら、
常に今の一瞬、新たに無限のものを数え上げられる。幸せが沢山になるし、大きく深くなる。そのためにマイナスの体験もちょっとはあってもいい。
いつまでもマイナスの世界にいたらダメだけど、一回は体験して、最初の出発点をマイナスの一番大きい極に置けばいい。
そしたらどんなすがたもプラスに感じられる。その上で真の神さまの与えてくる愛のプレゼントを受け続けたら、更に幸せが、大きく大きくなって来る。

真の神さまの与えてくるものは何か。絶対に同じものは与えてこない。存在するもの全部、違うものばっかり。違うものを取り揃えて与えてくる。
二度と同じものは与えない。必ず変化させて与えてくる。これが根本の原則。

一個の原子でも、例えば、水素原子だからみんな同じかって違う。一個一個の水素原子がみんな顔も働きも違う。
もっと細かい素粒子もそう、みんな働きが違う。そしたら大きいものも小さいものも、全部違うものばっかり。同じものではない、全部違う。
神さまは全部違うものを与えて続けて来ている。そしたら宇宙にただ一つのものばっかり。同じものは無い。全部違うものばっかり与えてくれている。
これがどれだけ幸せか。同じものが沢山あったら、一つでいい。全部違うとなったら、一つ一つが無限の価値を持っている。

それはこれから与えてもらうものではない。すでに与え続けてもらっているもの。常に降り注いでいる。それにいつ気付くか。
マイナスに見て文句に言うようなものは何もない。本当にプラスばっかり。

マイナスに見えるものもプラス。まずマイナスが勉強材料っていう意味でとらえてもプラスだけど、
自分のマイナスを身代りに背負って消してくれているというのも、大きいプラス。
神さまの愛のすがたは全部、マイナスをいかに軽く小さくして消し去ろうかと助け続けてくれる。
必要な勉強材料だけはちょっとだけ残してっていう、そういうすがたで助け続けてくれる。
どんなマイナスも、大きい勉強材料になると同時に、大難は小難になっている、また無難に済ましてくれている。
だからマイナスは、本当はマイナスではない。大きいプラスに変化したマイナス。更にその上に、プラスを一杯、更に本物のプラスを降り注がせる。
一瞬一瞬、新たに置き換えて来ている。

この神さまの愛の働きにどれだけ心が向いて感じ取れるようになるか。そのために何が必要か。
支える生き方。支えるというのは、倒れそうな人を添え木のように横から支えるのは、本当の支えではない。
中から本当の芯柱を与えること。これが本心の自覚を与えること。本心の自覚を持った人が一番強い。どんなことにも心が動じない、いつも幸せ一杯。
真の神さまが真の自分というすがたで、その人の中に降り立って通り抜けるようになったら、その人はいつも幸せ一杯。
いつも自信に満ち溢れる。心が絶対揺るがない。本当の不動心になれる。一番強い人。

まず本心の自覚は大きい。大きい自分。宇宙が自分、まだ小さい。全体が本当は自分。一番大きい自分の自覚。
大きい自分にとっては、どんな波の変化も小さく感じる。自分が小さくなったら、波の変化に翻弄される。
大津波だって言われても、自分が宇宙大だったら大津波も何もない。海の波の変化なんて鏡の面くらいに感じる。大きい自分だったらそう。

どれだけ大きい本心の自覚に戻ったら、全部をプラスに見られるか。大きい自分になるほど幸せが大きくなる。
小さくなるほど幸せが小さくなる。過去をつかんで、残像をつかんで、小さく小さくつかんでいくと、幸せも小さくなる。小さい自分、我の自分。
逆にみんなを支えようという生き方で、与え続けて与え続けて、大きくどんどん戻って行ったら、元の一番大きい自分に戻っていく。
そこに早く帰り着けばいい。そしたら常に、真の神さまと一つの自分。全体と一つの自分。一番幸せな自分。これが永遠に続く。
全てが自分というのでないと、本当の幸せではないと思う。

幸せになる方法は難しいことはない。一番簡単で優しい方法しかない。真の神さまを言葉にするだけ。
ありがとうございますって真の神さまに心を向けるだけ。ありがとうございますで、真の神さまを呼んでいるだけ。
ありがとうございますで、真の神さまを褒め称える。ありがとうございますで、真の神さまに感謝する。
ありがとうございますで、真の神さまに恩返しをする。全て、真の神さまだけを相手にする。
常に、自分の他には真の神さまだけ、一対一の関係に自分を置く。そうすると真の神さまが全体となって、全てとなって、
自分を幸せにするために、色んなすがたで出て来てくれる。同じすがたではない。全部違うすがたで、出て来てくれる。

目の前に出てくるゴキブリ一匹、宇宙にただ一匹のゴキブリ。嫌って言わないでいい。可愛い。
助走をつけてグライダーのように羽を広げて飛ぶ。掃除の足りないところをごみ掃除してくれてくる。神さまから派遣された掃除夫さん。
可愛い目をしているしね。でも真の神さまからの現れたすがたって見たら、色んなプラスが感じられる、どんなすがたにもね。

だから世の中の全てにどう向き合うか。真の神さまと向き合う気持ちだったら、本当にプラスばっかり。
そのためにありがとうございますって、真の神さまを言葉にして、心で唱え続ける。真の神さまだけなんだって言う風に。
ありがとうございますっていうのは、そういう意味。自分一人唱え続けるのは、ちょっと忘れることがある。
だからみんなの代わりにも唱えてあげる。そしたら自分の忘れた時に、みんなが代わりに唱えてくれる。
そしたら絶対に忘れない自分になる。常に真の神さまを感じ取れる自分に変えてくれる。それが本当の支え合い。
自分がみんなを支えようとしたら、みんなが自分を支えてくれる。

支えてもらえたら、支え合いのすがた。だからどれだけ大勢に支えてもらえる自分になってくるか。一人の支えでも大きい幸せ。
それが沢山大勢の人が、この世の人だけではない、あの世の人も、色んな次元の全ての世界からも支えてくれているというのがいい。

何億光年彼方の星の世界からも支えてくれているかもしれない。何億年たたないと気付かないけど。
光の速度でも、サーッと来ても何億年先にしか気づかないかもしれない位のもの。でも全てから支えてもらっているのが、本当のすがた。気付かないだけ。

だから日常生活の全てが本心の自覚をしっかりと自覚するために与えて続けてもらっている勉強材料。
支え合いの勉強をしている。本当に、みんなを支えようとしたら、支えてもらっていることに気付く。今さら、支えてもらうのではない。
支えてもらっている、支えてもらっていることに気付く。本当の支え合いだけになっていることに気付く。
でも、自分がちょっと求める心を起こしたら、自分と波が合うのは、求める世界。自分が求める心を起こすだけで、誰も自分を助けてくれてないと思う。
自分が求めるから、みんなから奪われるようなすがたをとる。周りが全部、求める心を起こしているように錯覚する。


 
(平成27年3月14日のお話A)