最初、六道にいる人が、声聞・縁覚の心境に上げてもらうために、まず最初に来るのが、型を倣うこと。
自分を型にはめて倣わないとダメなの。絵を描くんでもお手本を傍においたら真似ることで早く身につく。
宗教の色んな教えがあっても、教えを形として実行する。色んな形、行法が用意されている。
それを真似ることでまず形を整えていく。それが受け場になる。
神さまの助けの受け場になって、清めてくれる。思いを積み重ねた人は、現実を掴む。
環境の影響を一番受けやすい。

だから孟母三遷の例えのように、環境をまず整えないとダメ。いい環境を与えて、心にプラスを取り込ませる。
お手本を示して、心にお手本を取り込ませないとダメ。だから色んなプラスを与えることで、
心にプラスを取り込ませるの。環境の影響を受ける人はすぐそれが出来る。
見たものが全部心に入るし、聞くものも全部入る。だから最初はそれを活用するの。
最初にプラスの生き方のお手本を示して、心にプラスを取り込ませたら、心がプラスになってくる。
そうすると、プラスの言葉が選びやすくなる。その後、沢山のプラスの言葉の中から、本当の祈り言葉を選ぶ。
その祈り言葉を選んで、繰り返すようになったら、お祈りが出来るように変化する。

菩薩と、仮菩薩の違いについてだけど、下から登っていく時はまだ、持っているマイナスが全部棚上げされている。
借りが一杯ある。借りがあるから、仮菩薩(笑)。上から救いに降りる菩薩は元から借りのない菩薩。
だから思いが、借りがないから、救いに立てる。ところが、下から登って菩薩になろうとする人は、
棚上げされた借りを返さないと菩薩にはなれない。思いのない自分にはなれない。
それで菩薩行をすることで借りを返す、消してもらう。

なぜ消えるのか?与えないと、与える神さまの助けは無いの。波が合わない。
求める心と受ける心ではダメなの。本当の神さまの助けは受けられない。マイナスが消えない、減らない。
与える心を起こして初めて波が合う、波長が合う。それで神さまの助けが加わって、マイナスを、
借金をどんどん消してくれる。どんなことがあっても与える生き方を取り続けないとダメなの。
それが無限のマイナスであっても、借金であっても構わない。
何でも、与え続けたら、マイナスを消してもらう。与え続けなかったら、消えない。溜まったまま。
増える一方。だから与え続ける。思いが一杯ついて、業が一杯ついて、与えたら可哀想、貰った方は大変、
なんてことはどっちでもいい。なぜかというと、神さまに与えるから。
神さまは全体だから、全体に与えるという気持ちで、どこに与えても、いいの。
与えたら順流の流れの中にそれを置けるから、神さまが消してくれる。
とにかくどんな形でもいいから与え続けること。与えて消してもらって、マイナスを減らしてもらう。
借金が消えたら、仮免許から、本免許になる。本当の菩薩行をするようになる。
本当の菩薩行が出来るようになって初めて、縁者を救う第一歩が始まる。

縁者はこの世の縁者もあの世の縁者も含めてたくさんいる。本当は全部が自分の縁者。
どれだけ大きく見るかによって、小菩薩から大菩薩まで、色々な菩薩の段階がある。菩薩は自分を与え尽す。
全てを与え尽す。自分を空っぽにするから、神さまの方から一大循環の相象(すがた)を取って
虚の世界にも光が流れ込む。空っぽにしないと流れ込まない。ちょっとでも残っていたらそれが邪魔する。
入らない。だからすべてを与え尽したら、自分が空っぽになる。心が空っぽになる。
必ずそこへ神さまのプラスが順流の流れで流れ込む。これを逆にしたら、思いを一杯溜めこむ。
お金でも財産でも何でもそうだけど、持つだけだったら、マイナスだけを背負い続ける。
循環させないとダメ。循環させて消してもらう以外に方法は無いの。

井戸でもそう。外から水をいくら入れても、外の水は汚いから、ヘドロが一杯底に溜まる。
湧き上がる井戸に絶対ならない。反対。全部出して出して、出し尽くして、与え尽して、空っぽにしないとダメ。
そしたらだんだんと湧くようになってくる。さらに掘って掘って掘りまくって、与え続けたらいい。
深く掘るほど、湧く量は増えてくる。だから全部与え尽したら、無限に湧き出る井戸になる。
いくら汲んでも、途切れない。湧くようになってくる。そしたら一大循環の相象と繋がるようになる。
必要なものは湧き上がるようになる。そこまで行くのは、与え続けるしかない。
外から取り込んだらダメなの。与え続けて循環するだけがいい。
それを徹底したら、プラスだけの循環になってくる。

地獄と極楽の例え話がある。地獄も極楽も1mくらいの長い御箸をとって、食べ物を食べるんだけど、
地獄の方は自分のために求めるばっかり。長い御箸でつまんでも、自分の口には長すぎて絶対に入らない。
だから食べ物を奪い合うけど、自分の口には絶対入らない。本当にがりがりの骨皮筋衛門になってしまう。
極楽は違う。箸渡しする。周りの人に与えるだけなの。10人いて、その10人に与えたら、返ってくる。
その10人が自分の口へ御馳走を運んでくれる。

だから求める心と与える心は、正反対。求めたらマイナスになる。与えたらプラスが増えるの。
神さまの世界は、与えっぱなし。与えて与えて、与え続けるだけ。
このお祈りが出来るようになったら、本当の自分、本心の自分。
この世で色んな問題、現実に色んな問題があっても、自分が求める心を生きるか、与える心を生きるか、それだけ。
プラスの言葉を選ぶか、マイナスの言葉を選ぶか。過去を掴むか、新たに受け直すか。
本心の自分を生きるか、思いの自分を生きるか。どちらを選ぶかで正反対になる。
どんな姿を眺めた時でもそう。思いの心の奴隷になったら、思いをどんどん積み重ねる。
心境を落としてどんどん下へ落ちていく。でも本心の自分を生きようとしたら、全部プラスに変わる。
本心がどんどん輝く自分に変わるよね。心境をどんどん上げていける。

だから環境が、どうのこうの言っている間は、まだ思いの心が勝っている。
思いの心の奴隷になったら、環境のせいにする。周りがどうのこうのって言うのがそう。
あの人がどうだこうだっていうのは、全部そう。そしたら心境を落としていく。
心が七難八苦で、パニックになる。でも本心を生きようとしたら、新たに降り注ぐのは、真の神さまのプラスだけ。
それを言葉にして祈り続けたら全部マイナスを消して、プラスで埋め尽くせる。
七難八苦が、反対に七福八楽になる。正反対になる。本当の無条件の幸せが、湧き上がるようになる。
だからどっちの生き方を選ぶか。一瞬一瞬が真剣勝負。思いの心を生きるか、本心を生きようとするか。
我の自分を生きるか、神さまの願いを生きるか。

今の地球、地球全体を自分、自分の身体って考えてご覧。今の人類の生き方、地球における人類の生き方は、
どんな生き方?がん細胞の生き方そっくり。人類ばっかり、人口を増やしている。全体から奪い取っている。
マイナスを一杯まき散らしている。戦争なんて、癌細胞の末期の、自壊して崩れるすがた。
人類は、自分さえよかったらというすがたをとり続けている。本当の自分を忘れている。
地球が自分って言うのだったら、全部が生かし合いになっていないとダメなの。
だから今は、がんになる人が人口の半分。今、半分以上になっているかもしれない。
なりかけの人はもっと多い。全部がなりそうな感じといってもいいかもしれない。
まだそれでも、経済成長だとか、人口を増やせとか言って、まだ人類がのさばろうとしている。
地球全体からみたら大きい間違い。思いに負け続けているすがた。五欲の心。思いの心に負けている。

だからその地球上の問題一つでも、解決するのは思いを消すことだけ。思いを消すのはどうしたら消えるか。
五欲の心、思いの心をどうしたら消せるか。思いに、思いを加えても消えない。増えるだけ。
マイナスの思いだからプラスを加えたら消えるか。違う。プラスの思いも、重なればマイナスの思いに変わる。
煙も、ちょっとだけの時は、透明感がある。でも沢山集まったら真っ黒の煙になる。空の雲も同じ。
薄雲の時は光が通る。雲が厚くなったら、雨雲のように暗くなる。思いはダメなの。プラスの思いもダメ。
沢山集まったらマイナスの思いになる。だからその思いを消すのは光の心。
太陽の光でも強く降り注いだら、空の雲も消せる。霧も消せる。氷も溶かせる。

だから本心を大きく輝かせることだけが、思いを消せる。そしたら本心を輝かせる祈りとは何か。
真の神さまを与え続ける。中から本心を輝かせる真祈り一つしかない。
ありがとうございますを唱えて、真の神さまを与え続けて、中から本心を輝かせて、一切の思いを消すの。
これ以外、全ての問題を解決する方法は無いの。思いさえ消しきれたら、全部問題が消えて無い。
プラスだけの循環が出てくる。だからいかに思いを消すか。

ところが真祈りを祈れる人はまだ僅か。本当の自由な心で、祈り言葉を真剣に唱えて、それを与え続けて、
思いを消せるかというと、まだ環境に影響を受けているようでは、真祈りは出来ない。
現実を、絶対心に取り込まない、受け入れない、現実を完全に無視できる自分でないとダメ。
それで祈り言葉をしっかりと選んで、真剣に唱えて、真の神さまを実感しながら与え続ける。
そのくらい真剣に唱えないとダメ。そしたら思いが消えたら、どんな問題でもさっと消える。
病気ぐらい瞬間にすっと消える。この世のマイナスは、全て思いを消すために、
万分の一の軽さで出てきたすがたばかり。だからみんなお祈りの催促なの。マイナスはお祈りの催促。
万分の一で軽く済んでいるだけで、お祈りしてほしいという、あの世からの催促なの。
この世のマイナスを消すのが目的ではない。あの世の万倍のマイナスを消しきるのが目的。
あの世に溜まった、全ての思いを消しきったらいい。そしたらこの地球も、あの世も虚の世界も全部が清まる。
一大循環の真実の世界に戻る。

(平成26年2月22日のお話②)