真のありがとうございます 

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振り替えには、真の振り替えと偽の振り替えがある。真の振り替えは、プラスが増えてくる。偽の方は、マイナスが増える。
一大循環の相象(すがた)というのは、元々プラスだけが循環する世界。プラスが増え続けるいうのは、これが大元にあって、
どれだけその働きが虚の世界へ降り注ぐか、ということ。色んなプラスの加え方がある。
プラスが増え続けたら、振替えの働きが起こっている。マイナスが増えたら、逆業積みになる。同じすがた見ても、両方ある。

人の自由意志を神さまは必ず尊重するから、振り替えに使ってもらえる人、反対に、業を積む方に働く人、やっぱり両方に分かれる。
虚の世界はだいたい、過去を掴んで、循環をどんどん悪くして止めてしまって、逆流を起こす世界。
逆流を起こすような働きだったら、やっぱりマイナスを積み重ねていく。マイナスの言葉を沢山使ったり、
色んなことでマイナスを積み重ねた場合は、反対。それは振り替えとは言わない。

例えば、誰か二人いて、一人が病気で、もう一人の人がその病気を振り替えるとする。
そんなことは、力が無かったらできない。病気から逃げたような人が、相手の病気を取れるか?取れたとしても、取ろうとしない。
地獄に堕ちた人の身代わりに、自分が苦痛を味わうことが出来るかというと、多分逃げていく。

相手のマイナスを取ってでも、自分がプラスに変えてあげたいという人は、まず自分がプラスでないとダメ。
借金の沢山ある人が、人の借金を肩代わり出来ない。ますます借金が増える。
借金のある上に、それをまた貸してあげるとなったら、もっと利息の高い借金を自分がしないとダメ。
相手を一時的に助けたように見えても、自分の方が、利息がかさんでいくから借金が増え続けている。
全体を見ると、やっぱりマイナスが増えている。その世界からマイナスは減ってない。
色んな働きがあっても、マイナスが増え続けるのだったら、逆になっている。もう誰を助けたと言ってもダメ。
借金を増やし続けているようだったら、マイナスを増やしているから。これは逆流になっている。

振り替えの方は必ず、全体を見た時にプラスに変わらないとダメ。それも大きいプラスになるほどいい。
これは循環がよくなるほど、大きいプラス。だから、本当の振り替えは、真の神さまから来る働き。これは、本心の自分がする働き。
本心の自分が大きい循環の流れを、虚の世界へ流し込んでくる。それで一人一人が肉体を持っているとしても、肉体が光のパイプ。
本心が出て来て、お祈りをしてくれたら、無限のスピードで循環するパイプ。そこへマイナスを持ってきても、すぐに消えていく。
循環が速いほど、沢山のものが消えていく。循環が遅いほど、同じものを持ってきても、なかなか消えない。時間がかかる。
もし、循環が止まっていたら、溜まる一方。

同じ振り替えでも、形の上でしたと言っても、中の循環がどうかというのが大事。循環が速いほど、大きい働き。
循環が遅いほど、小さい働き。お祈りと言っても、お祈りには段階がある。支える、支え合うお祈りは、真の神さまを与え続けるお祈り。
真祈り、ありがとうございますは、真の神さまそのもの。真の神さまを与え続けるという意味で、本心の自分が唱えるのが、
真祈りのありがとうございます。だから、本心の自分が祈り続けて、初めて循環が良くなってくる。
その循環がいい所に、溜まった止まったものを、どんどんどんどん送り込んでくる。
そして、その流れの中へ入れたら、すっと真の神さまの方へ戻って行く。そしたら、すっと消えてしまう。

この世が、あの世のマイナスを大きく速く消すためのパイプ役をしている。これも二通りの場所がある。
この世もマイナスを積み重ねて、ごみ一杯にしているところと、お祈りをして、洗濯機や焼却炉など色んな働きをして、
循環を良くしてマイナスを消す働きの場と、両方ある。この世全体が必ずしも、あの世のマイナスを軽くする場所ばかりではない。
この世にマイナスを積み重ねて、更にあの世にマイナスを送り込んでいるところもある。

でも、お祈りがあったら、段階はどうあろうと、光の循環が起こる。
そしたら、そこを通して、波の合う大勢の神様・仏様が、虚の世界でも応援につくの。
お祈りする人には、循環を速くするために、大勢が護りについている。
そして、あの世のマイナスを大きく消すために、どのマイナスをここへ運んだら早く消せるかって、
運んでくる神さまも循環を助けて、一緒になって働いているの。

だから、一人の人を通してでも、色んな働きが起こる。一通りや二通りではない。
どれだけ大勢の神さまがその一人の人の肉体を使うかによって、救いに立つ神さまの数だけの、違う振り替えが起こる。
特に、お祈りしている時が一番使いやすい。普段お祈りをしている時としてない時があったとしたら、
お祈りをしっかりしている時が一番使いやすい。特に、高い神さまは、真剣なお祈りの一瞬を見逃さずに使う。
ずっとではない。本当に、一瞬の真剣なお祈りの場を使って大きく働く。

だから、仕事でも、色んな仕事をする時に、スピード化を心がける。スピード化が進むほど、高い神さまが働ける。
スピード化していない時はやっぱり、低い神さま。同じ時間をかけても、働きが小さくなっている。
だから、みんなで一つのことを、力を合わせてさっと終わる時に、高い神さまが大挙して応援につく。
同じ振り替えの働きを、お手伝いさせてもらうのでも、そういう時ほど大きく、あの世のマイナスを消せる。
それが一瞬一瞬変化する。同じ状態が続いていない。一瞬一瞬、プラスにもマイナスにも変化する。
だから、一瞬一瞬がやっぱり真剣勝負。どれだけ大きい働きをするか、させてもらえるか。

だから、常に本心の自分を生きようとすること。本心の自分を生きようとする時に、真の神さまが大きく応援できる。
神さまの方は、人の自由意志を無視しては、絶対に働かないから。
だから、高い世界から波を合わせて降りるのも、その意味で、半分ずつ取ってくるの。
相手のマイナスを半分ずつ身代りに背負うと、波が合うの。順番に波を下げるというのは、順番に半分ずつ取り続けて、波を合わせてくる。
一番下まで波を合わすのは、相当取らないとダメ。一度に取るのは、やっぱり大変。

順番に合わせてこないと、同じ取るのでも大変。いつもその練習ができていて、さっとできる神さまがいるかもしれない。
一番高いところから、一瞬に地獄まで降りて、マイナスを半分取って、その半分を循環の中に入れて、さっと消してしまう。
こういう神さまもいる。でも、誰でもできるわけではない。波の合わない世界にいる神さまが、波を合わすのは、これも努力がいるの。
みんながごみ溜めの中に飛び込んでいって働けるかというと、やっぱり覚悟がいる。気持ちを定めていても、なかなか足が前に進まない。

だから、波を合わすだけでも、やっぱり大変。真の神さまの働きが、全てを総動員して働かないと。
1人でも多く助けようと思ったら、そうなるの。もう可能性のある人を全部使う。人だけではない。全部を総動員する。
少しでも循環を速くして、溜めたマイナスを消してあげようという。これが振り替えの技、神さまの働き。

だから、振り替えと簡単に言うけど、中身は、無限に複雑。振るというのは、鈴を振るもそうだけど、振動を与えるの。
色んな振動を起こさないとダメ。神さまの方から見たら、無限の振動、色んな種類の振動を起こして、色んな人に働きかけている。
波の合うところへ、的確に光を添えてくる。一人一人の持っている波に共通するものは、本当はない。全部違う。
細かいところまで全部違う。特に、あの世の全てを対象にするとしたら、この世の人の波は、一人の人の波でも、
あの世の何十万人分の、波合わせの救いの場になっている。だから自分一人ぐらい抜けても、はないの。

虚の世界の我の考え方は、自分一人ぐらい抜けてもと思うのだけど、違うの。
本心の神さま側に立てば、みんなの力を一つに合わさないとダメと考える。
虚の世界だったら、同じ能力がある人が集まったら、1人だけでいいと言う。他の人は何もしないで、傍で眺めているぐらい、待機しているぐらい。
人が余っているという感じ。でも、本心側の支え合うという助け方は、力のある人ほど、下からみんなを支えるような感じで見守って支えるの。
一つのことから離れないの。力を合わせて助け合うの。

例えば、プロ野球で試合に出る選手だけでいいかと考えたら、違う。何が起こるかわからない。怪我をするかもしれない。
病気になるかもしれない。調子が落ちるかもしれない。だから、控えの選手が大事なの。控え選手にいい選手が、層厚く残ってなかったら、
そのチームは弱い。でも、控え選手は表に出られないの。トレーニングは、出る選手以上にしないとダメ。
一生懸命トレーニングして、本当の力を発揮できるように、ピンチヒッターだったら、一回のチャンス、
その時に本当の力を発揮できるように、いつも体調を整えて、能力を高めていないとダメ。
それでも、そういう選手の層が厚くなかったら、優勝なんかできない。自分は試合に出て、表に出たいからって、
控えに置かれた時に辞めていく選手もいる。でも、本当にチームの勝利というのを目的にしているのだったら、やっぱり控え選手ほど大事。

本心の生き方は、そういう感じ。自分のためにではなく、全体の大きい目的のために自分を捧げるの。
だから、一つの仕事をするのだったら、その一つの仕事を完璧にこなすために、持っている力を全部、捧げ尽くす。
表に出なくてもいい、控えでもいい。必ず、その仕事を、一番いい仕事をできるように、バックアップする。
ピンチヒッターとして必要だったら、さっと出るの。大きい力をやっぱり発揮しないとダメだから。そういう与え方が必要になる。

振り替えの働きの時も同じ。みんな陰で陰で、働き続けてくる。陰で陰で働いてくれなかったら、
表面的な働きだけだったら、やっぱり振り替えたものに負けていくの。ちょっと大きいマイナスを振り替えた時、そのマイナスに負けてしまう。
バックアップがなかったらダメ。必ず、自分の力に負えないときは、バックアップが来る。負けないように、助けてくる。
これが入れ子構造的な大きい働きで出てくる。だから、真の振り替えというのは、真の神さまの本心の働き。
入れ子構造的なバックアップが必ず降りてくるから。これでないと、本当の振り替えが出来ない。

だから、自分が誰かの身代わりにマイナスを振り替えたなんて言っていたら、大間違い。そんなものはないの。
一番奥からの、置き換えの循環の流れを速くするための働きとして全部出てくる。表面的なマイナスを取るためではない。
大きく循環させて、置き換えるため。小さい表面のすがたではない。表面を少し変えてもダメ。循環させて、大きく流してしまう。
そうでないと、大きいマイナスが消えていかない。小さくならないし、マイナスがプラスにもならないし、
小さいプラスが大きいプラスに変わらない。大きい循環の流れが、本当の働きになる。


(平成25年11月9日のお話 第1部)