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 以前は、全然除雪してなかった。圧雪が1mほどあった。車が通れない。ここまでスコップで除雪して入っていた。
ここへ来てから、翌々年に大雪があった。クリスマスの時、3日連続で1メートル50センチ、そのあと、さらに降ったから、停電になった。
道を全然除雪していないから、木も450本倒れて、電線も電柱も倒れて、停電を直すのに、どうして直してくれたか?
蛭谷のOさんのところへ関電の工事する人が大勢泊まって、みんな歩いて上って、雪の中を、1メートル50センチ以上積もった中を、
資材をかついで、順番に直しに上がってくれた。直るのに1週間かかった。最初はこういう状態だった。

だから、冬は三方全部通行止め。永源寺の方は、蛭谷から下は開通している。1本道。こっちに上がる道は、冬はない。
年間4〜5m降るのだから、絶対除雪なんか入ってくれない。たまに、雪の少ない時は、御陵までは少し、解脱会の会員さんが、
土建業者の人が少し雪をかいて、道をちょっとつけたぐらい。でも、雪が降ったらもう入れない。機械の方が負けてしまう。

除雪って、雪が降るたびにしていたら、アスファルトが出る。それで融けて、凍らないけど、1日置いたら凍り付く。氷になる。
屋根の雪もそうだけど、雪が降っても、一晩置いたら氷になる。雪ではなく、氷になる。それが落ちたら、石、岩が落ちているのと同じ。
道路も同じ。この辺は、雪が降ったら、雪が残っているのと違う。氷になっていく。その上へ雪が降って、また氷になる。
だから、除雪を速くしなかったら、固まった氷の上を歩く。車も通るの。そしたら、デコボコだらけ。
わだちができたら、下をすったら、岩に当たってるのと同じ。車なんか通れない。そのあと除雪車が入っても、表面雪をかくだけだったら、かけない。
氷は絶対かけない。

最初の頃は、みんなそうだった。だから、その状態の、除雪してない状態の中で無理に走ると、凍る。全部凍る。
除雪車が入っても、氷の上をかいているから、下は氷。多い時は、氷が1メートルある。その上をかいてくれるの。
だから、ちょっと暖かい時は、すぐに融けて、デコボコになる。四駆でチェーンをまいても上がれない時があった。移動できない時があった。
その時は、郵便局は来てくれない。宅急便も絶対来ない。JAFを呼んでもこういう所は絶対来ない。助けてと言っても来てくれない。
もう最初から、絶対無理なの。その中でずうっとやってきている。

だから、今の状態と比べたら、もう全然、雲泥の違い。もともとここは、過疎地で人の住んでないところだった。
こんなところに、人が住むなんて考えてもいない。だから、冬季の期間は、絶対通行止め。
12月1日から3月20日まで、雪の降る期間は、全部通行止め。三方がそうだった。

でも、やっぱりここが必要なの。天岩戸を開いて、世界に光を放射するために、必要な場所として用意されている所だから。
最初、ここへ来る時、本当はこんなところで本当に生活ができるかどうか、信じられなかった。

まず、電気が来てない。電話なんか入らない。携帯も入らない。水もない。冬季通行止めで、郵便も配達してくれない。
宅急便も絶対来ない。どうやってここで生活するか。冬の3か月、4カ月、閉じこもって生活できるか。できない。
働きに行くと言っても、出られない。閉じこもったままになってしまう。道の除雪って量が多いから大変。
多い年は、年間何十回も除雪しないとダメ。最初の1回、どうしようもないから、除雪してくれる業者に頼んでみた。
1回ちょっとしてもらって、30万円。

最初は、愛東の方だけ除雪を少ししてくれた。茗荷村さんがいるから。
生活ができるように、道が抜けられなかったら、やっぱり大変だから、愛東の方から少しだけは、除雪をしてくれたことがある。
1回30万円要るの。最初は、愛東の方だけ、たまにしてくれた。茗荷村さんも、冬は上では生活できないから、みんな下に降りている。
下の方に宿舎が一杯あって、夏は上がってくるけど、冬は下へ降りている。留守番がいるくらい。
皇学園が蛭谷の方にあるけど、あれも冬は閉館していた。まず、水が凍る。全部凍って、破裂する。
だから、生活できない。寒さが半端ではない。厳しい。

神さまの御用をするためには、そこでやっぱり生きないとダメ。だから、本当に何もないところから出発している。
今、こういうふうになってきたのは、もう奇蹟の連続。まず、電柱が立ったのが奇蹟。普通山の中へは絶対電柱を立てさせない。
1本立てたら、邪魔になって木を切り出せないの。だから、山の持ち主は、絶対許可なんか与えない。
それを、たくさんの山主が全部許可して、普通絶対立てさせないっていう森林組合も許可をして立っている。
奇跡の連続で電柱がまず立って、電気がここまで来ている。普通は考えられない。ここは絶対電気が来ないところ。

水も同じ。水でも、川の向こうの湧水を最初は使ったのだけど、あれも、最初は川の水を汲むしかなかった。
どこから水が出るか、わからない。それでも不思議なことに、急に、岩から水が噴き出した。ここから取りなさいという感じ。
岩中の湧水は、温かい湧水になるから、冬に使える。川の水でも、雪が降った後の水は凍る。水だから温かいのと違う。
川の水でも零度に近い水。湧水は温かい。それで、表で1回井戸を掘った。井戸の位置もピタッと決まっているの。
水の出ているところを、見事に掘り当てた。それで、井戸釜を入れないといけない。ヒューム管っていうのを入れた。
2メートル50センチくらいの長さの、1つの大きい輪のコンクリートの塊。2t半くらいあるのを1本買った。
うちは、何も重機を置いてないから、頼むと運んできてはくれる。降ろしてはくれる。
でもどうやって穴を掘ったところに入れるの?入れられない。人力で2t半持ってできる?まず、穴は人力で掘った。岩をいっぱい掘った。
上手に掘ったつもりでも、もうギリギリだった。それで、ヒューム管を運んできてくれた時に、大雨が降った。ここだけ大雨。
この一画だけ。2、30メートル離れたら、もう晴れている。ここだけが豪雨。もう本当に、バケツをひっくり返したみたいに降った。
そしたら、その穴が全部、水浸し。どんな穴か見えない。それで、ここに穴を掘っているから、ここに入れてちょうだいって、
持ってきたのを下ろすだけだったら、吊り上げて下してちょうだいって言った。この穴に、水がなかったら絶対に入らない。
そこに見事に落としてもらった。ピタッと入っているの。それで、岩との間が1p。もうギリギリ。見事に下まで落ちた。すうっとね。
雨が降って、一杯になってなかったら、浮力は起こらないし、多分、ちょっとずれたらもう絶対引っかかって、絶対入っていない。
もう見事に大雨が降って、本当のスコール。運んできた時に、ピタッと降って、止んで、降ろせるようになっているの。
そんなこと考えられないこと。それで、まず、水が確保できた。

それでも、除雪がやっぱり1番大変。まず、自分たちが車で外に出られない。最初は、まず1台だけ中古のホイルローダーを買った。
それのフル回転。もう1日中、除雪しまくった。まず、愛東の方だけ、道を開けないといけないから、もう車が通れるように、
何回も何回も降りていた。蛭谷の方ともちょっと連絡がいるから、できるだけ空いた時間を使っては除雪をしていったけど、雪が深いから、
もう何回も溝にはまっている。やっぱり1mあったら、1回では除雪しきれない。
ブルドーザーも使ったけど、ブルドーザーで前のブレードが50pくらい。雪が1mあったら、1回では押し切れない。埋まってしまう。
除雪の仕方って難しい。わからない。素人がいくらブルドーザーを動かしても動かない。止まってしまった。
そういう時に、必ず助け舟が来るの。猟師さんで、土建業者の人がいて、見ていて見かねて、「やったる」と言う。
どんなやり方をするかと言ったら、2段に分けてかくの。まず、半分、ガードレールの上へ雪をバアッと持って行って外へ出してしまう。
次に、下のを、ガードレールくらいの高さのを下から持ち上げて、上へ上げてしまう。それで、道を広げてくれた。
それでなかったら、埋まったまま。誰も助けに来てくれない。

そういう悪戦苦闘でずっときている。それで、だんだんと除雪の重機も増えてきて、それで三方、なんとか通行できるように変えてきた。
みんなが大勢来始めたのは、いつごろからと思う?ここへ最初来てから5年間は、悪戦苦闘。
まず、この宿泊施設を作らないといけないし、色んな準備が一杯あった。そのあと、みんなが来始めた。
だから、その時でも、冬はみんな来てない。まず、来られない。除雪してないから。みんなが知っているのは、夏の期間だけ、暖かい時だけ。
雪の無い時。夏は極楽だと思っている。冬は手紙を出しても来ない。宅急便が来ない。ここには着かない。

今、こういうふうに郵便配達が来るようになったのは、毎回こっちを完璧に除雪しているから。
それで、頼み込んで頼み込んで、無理矢理来てもらうようにした。来て下さい、と言っただけではダメ。色々お礼しないとダメ。
配達に来る人に、色んなものプレゼントしては、頼んで頼んで、できるだけ来てくれるように、ずっと働きかけて、
やっと多賀の方から来てくれるようになった。そうしなかったら、冬はみんなの手紙も届かない。もう局止めか、送り返してしまう。
今でもそう。ちょっと工事で通行止めになったら、送ってくれたものを全部、送り返してしまう場合もある。配達できません、で終わり。

だから、それを順番にずっとしてきたというのは、天岩戸を開くのと同じくらい大変なこと。
この場所を、本当に外から来て、自由に通れるようになるようにするのは大変なこと。
まず、除雪の費用だけ考えても、こんなところのために年間何百万円も投下しない。多分、3方を2〜30回除雪したら、1千万円かかる。
1方だけで30万円。3方だったら、1回で90〜100万くらいいる。それは、10回ではすまない。
それだけのお金をかけて除雪をする価値がここにあるかどうか。

やっぱり、通行できるようにすると言ったら、管理者の責任は、大きい。
通れますと言っておいて、そこでスリップして事故を起こしたら、そこで責任を問われるかもしれない。
特に、ダムの端なんか転落したらわからない。落ちたのもわからない。ガードレールがないところが多い。
そこでちょっとスリップしたら、ダムの中にはまって、いつ消えたかわからない。水の中にはまってしまったら、痕跡も残らない。
だから、絶対通行止めにするのは、当たり前。地元の人ですら、怖くて来なかった場所だから。
それを今、みんなが色々頑張っている、と言うのは何なんだけど、頑張っているのではなく、
神さまの奇蹟的な護りだけでここまで整えてくれているだけ。何のためにするのかって、外からもやっぱり来やすいようにしてくれているの。
みんな、いくら真理を求めてと言っても、通行止めのところは来られない。通行止めにされたところは、歩けない。
完璧に通行止めされたところなんか、歩いて来られない。

除雪するだけでも大変だけど、その除雪した後でもここは大変な場所。
だから、みんなが冬、歩いてでも来てくれるのは、奇蹟的な護りのおかげで来られるの。
まず、除雪するだけでも大変。重機を使ってしても、川へ転落したり、ダムに落ちたりする。
まっすぐ押したつもりでも、ちょっと傾斜があったら、みんな横すべりする。
このキャタピラの金属、キャタピラのブルなんて、こういう坂があったら、凍っていたら、前へ行っているつもりでも、横滑りして落ちる。
だから、除雪する人は、みんな何度も苦労を味わっている。

特に愛東の方は、急な坂で、傾斜がきつい。だから、雪が降ってる中は、絶対来られない。怖いから。
雪がやんでから、晴れてから、ちょっと出てくる。それでも大変。全部かいてきたら、滑ってしまう。
雪を残してかかないといけない。横滑りを防ぐために、雪を残しておかないと、自分がはまってしまう。

だから、そういう問題が一杯あって、本当に道をちゃんときれいにして、開通してくれる。
そういうふうになるということは、ものすごい奇蹟中の奇蹟。本当にここが世界を救う中心、光の放射する中心というふうに、
神さまが定めている限り、みんなが来られるように神さまが定めている限り、力を添えてくる。

外から来る人も、本当は、ここには来られない場所。現実的以上に、霊的にもっとすごいところ。
安易に来られるなんて思っていたら大間違い。ここはヒマラヤの山中よりも本当は高い所。霊的に見たらそう。
ここは、ヒマラヤの山中よりも高いぐらいの階段がついている。簡単に昇れると思ったら大間違い。
だから、そのぐらいの真剣さが、みんなにもまだ求められている。安易に来られるところではないということをわからせようとしている。

今の現実をどうのこうのではない。最初のゼロからの出発をどう見るか。
一番最初の、人も歩いてこられなかったところをどうしていくか。それを神さまの力でどんどんどんどん変えて来てくれただけだから、
どれだけ神さまの助けを、奇蹟の助けを受け続けるか。そういう意味で、神さまを中心に置かないと。
本当は枝葉ではない。根本の問題。本当の天岩戸を開いてそれを世界に放射して、世界を大きく光で循環させて変えてしまう、そのための道。

だから、まだみんな捉えているのは、浅すぎる、甘い。お金があったら、ばっと解決するという、そんなものではない。
除雪費を出してあげるからって言ったって、解決にならない。そんな簡単なものではない。
もっともっと大きく全体から変わってこないと。本当にここが世界を救う聖地だという位、みんなの気持ちが変わって、
総理大臣もここへ来ないと、という位の道になってきたら、開通するかもしれない。


(平成25年10月19日のお話 第1部)