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 虚の世界は、全部無から生まれて無に戻るんだけど、必ず無から生まれたものは相対の両極に分かれる。
プラスとマイナスに、光と闇に、全部相対の両極に分かれて波打つ。プラスとマイナスっていう波を打ち出す。
波ってそう。上がったら下がる。だから虚の世界全体が、争い戦いの世界。全てがプラスとマイナスとの争い。
どっちも、勝ったり負けたりしている。全ての要素がそうなっている。虚の世界は元からそういう世界。
だからこの虚の世界の中だけで、争いをなくす、ということはできない。元々が取られたら取り返す、奪われたら奪い返す、
殺したら殺されるって、因縁因果の厳然たる法則が一貫して働いているから。

自分が幸せになったのは、他を不幸にしているっていうのと同じじゃない?自分だけが幸せになったら、そう。
周りから幸せを奪ったことになる。借りがある。虚の世界の仕組みはそうだから、プラスの側は全部マイナスの側に借金をしている。
奪ったから今度、仕返しを受けて、奪われるのは当たり前。だからそういう世界で、争いを消して調和させるなんて、本当は不可能。
争いがなくなるようにしよう思ったら、波を鎮めるしかない。プラスの波をまず鎮めないとだめ。そうしないとマイナスの波も消えない。
それで今、体中が痛み一杯で、ちょっと動くのが大変なの。呼吸も止まりそうになっているけど、
なぜこんなことをしなければならないか。表面の波は、ほんの一部。消えていく寸前の波。波の本源がある。
大きい波の本源がある。例えば地震が起こるとしたら、その地震の中心に近いところが大きい波。
だからその大きい本源を鎮めなかったら波は消えない。そしたらその大きい波を鎮めるためには、大きいプラスを減らさないと、
押し潰さないとダメなの。

だいたい求める心っていうのは、羨ましいから求める。みんな美味しいものを食べていたら、
食べていない人は羨ましいから攻撃してくる。取りに来る、奪ってくる。でもみんな何も食べてない人ばっかりだったら、
自分がまずいものを食べていても、自分の方が上だから、施そうかってなる。みんな羨ましいから求める心を起こすの。
だから幸せな人を見たら、不幸な人はみんな羨む。

だからその幸せな姿を、その人よりも不幸な姿に変えないとだめなの。
だからとくに地獄なんかで苦しんでる人は、ものすごい求める心。強烈な求める心で幸せを求める。
そういう人の求める心を消そうと思ったら、鎮めようと思ったら、その人より下に降りないとだめ。
その人の苦しみを身代りに背負って、痛みぐらいではないね。心の痛み、苦しみ、全部を背負ってあげないと、
その人に見せないとダメ。私の方があなたより下ですよっていう風に見せないと、納得しないの。
本当に見せたら、求める心を鎮める、波を起こさなくなる。

 だから、自分を最低に置く、自分のプラスを全部捨ててしまう。逆に沢山マイナスを背負ってあげる。
そしたら納得して、思いを、求める心を起こさないで、我慢してくれる。そこまでいかないと虚の世界の大きい波は鎮められない。
神さまの光が強いから、いくらでもお祈りで光を送って消せるかって、出来ない。
元々一大循環の姿が強烈な光の波。その波に逆流の波がちょっと触れるだけで、木っ端微塵に無限の外へ弾き飛ばされる。
そんなこと出来ないの。例えば新幹線って、ものすごいスピードだけど、そこへ自転車で、衝突して御覧よ、どうなる?
近づくだけで、風圧で飛ばされる。飛ばしたからって相手を救ったことにはならない。相手を木っ端微塵にして傷つけて終わっただけ。
そういう強い光で、地獄へ神さまが光を届けたって、誰一人光なんか受けられない。みんな傷ついて苦しんで終わり。

 だから強い光を与えるわけにいかない。だから光を和らげて、地獄に落ちた人と同じように、
業想念一杯の状態に波合わせて、和光同塵よ。そうして救いに立たない限り、地獄の人一人、救えない。
ただそこに飲み込まれたら、自分も地獄の亡者になってしまうから、だからどんな苦しみも耐える強さがいるし、
どれだけ思いを一杯心に背負っても、心の苦しさにも耐えないとダメ。逃げられない。じっと耐えて、消さないとダメ。
消して消して、また背負って消して、また背負って消してって。もうずっと相手が救われるまで同じことを繰り返さない限り、
一人の人救うのも、不可能なの。

 だからそれはいつまでも出来ない、限界が来る。何でもそうだけど、氷につけて、高温に熱したら、全部割れてしまう。
ガラスぐらいだったら一発でバーンと行く。冷蔵庫に入れて、氷を冷やしといて、そこに熱いお湯をばーっとかけて御覧、ピーンと割れる。

だからその両方の働きを同時にって難しい。同じ肉体を使ってするんでも、しすぎたら肉体がバラバラになってしまう。
だから限界が必ず来る、どれだけ万病背負う状態になって、お祈りで消しても、そればっかり続けたら、寿命がなくなる。
それはできない。

だからお祈りをみんなに実行させること以外に方法はないの。一人一人が、お祈りして求める心を鎮めてくれないとだめなの。
ただ、ちょろっとお祈りするくらいでは、ヤマタノオロチにちょびちょびお酒を飲ませて元気にさせるだけなの。これが怖い。
元気になったら何でも飲み込みに回る。だいたいそう、お祈りをしたら、ちょっといいものが、奇蹟が起こって、
いいことが一杯起こるって。みんな欲を捨てるかって、捨てていない。欲の心が、大きくなるの。もっと幸せが欲しいになるの。
満足していない。あれも欲しい、これも欲しい、やっぱり求める心が、強くなる。お祈りが少ないときはそう。

浴びるくらい飲ませないとダメ、お祈りをね。そうすると酔っぱらって気を失うの。
そこまでいかないと、お祈りの本当の力をそこへ使って、効果を現わすということにならない。


 そのために、何が必要か。一人のお祈りでは、不可能。ちょびちょびお祈りを与えてもだめだから、
溢れるぐらいに、降り注がすと言ったら、みんなのお祈りを総結集しないとだめ。それも護摩焚きは、特にそう。
護摩焚きでみんなのお祈りを総結集して無限倍に変えないと。それだけのお祈りを与えることが出来ない。
一人の人のヤマタノオロチを退治するのも同じ。一人の人のヤマタノオロチもやっぱり大きい。
全員のヤマタノオロチをいっぺんに退治するのは不可能。でも、まず一人の人から始めて、
そこへみんなのお祈りを総結集して、無限倍に変えてもらったのを注いだら、その人はヤマタノオロチ退治できるよ。
順番があるけどね。そしたら本心へ戻る草薙の剣を手に入れられる。最高のプラス思考に生きて、神さまの側に立てる。
本当の本心に戻って与え尽す生き方になってくるね。その人のお祈りは、一回のお祈りが無限のお祈りになる。
大きい力でまた、次のヤマタノオロチを退治できる。これを繰り返さない限り、虚の世界は消せないの。

だから虚の世界の、プラスマイナスの平和は役に立たない。必ずマイナスの世界を同時に生み出すから。
真の神さまの世界のプラスだけを現実化しないと。


(平成25年2月2日のお話A)