真のありがとうございます 

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 スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する話がある。ヤマタノオロチっていうのは頭が8つ、尾も8つ。
おろちっていうのは、何でも飲み込む。それは求める心、欲の心、思い通りにしたい心。これを退治しないとだめ。
退治する方法。お酒を一杯浴びるように飲ませた。お酒って言うけど、これはお祈りのこと。ありがとうございますのお祈りなの。
あびる程、ありがとうございますをそこへ一杯、降り注がせないとだめ。そうすると求める心が鎮まる。

それで腹を切り裂いたら、草薙の剣が出てくる。この元の名前が草薙の剣、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。
天叢雲剣、雲が、むらくもがすっと出てくる。ある時すっと出てきてすっと消える、生み出したり、消したりする自由自在の働き。
そういう働きの意味を、
天叢雲剣と言う。生かすも殺すも自由自在。その草薙の剣を取り出して、そして天照大御神さまに捧げるの。
その時に、スサノオノミコトは天照大御神さまと一体化する。スサノオノミコトは同時に、ヤマタノオロチでもある。別ではない。
自分の中の求める心、業想念を消し切る。それでその中に、草薙の剣の本心を見出す。

本心の心は草薙の剣。これはマイナスの極をプラスに思い返せる心。
地獄のどん底に置かれても、ああ、これは神さまの絶対の愛の大犠牲精神の極地の姿って見ることは、
もう最高のプラスに思い返せるということ。この世の色んなマイナスでもそう。
無限のマイナスを、こんなに軽く軽く、済ましてもらって、気付きだけを残してもらっただけで、消してもらえて有難い。
これも大きいマイナスを、大きいプラスに思い返している。こういう働きが、草薙の剣、本心の生き方。

 草薙の剣を捧げるという事は、全てを最高のプラス思考で、思い返す事。
全部最高のプラスって思い返したら、草薙の剣を天照大御神さまへ捧げたという事になる。
そしたら真のプラスだけの天照大御神さまと波が合う。
全てを最高のプラスに思い返すというのは、どこにもマイナスがない、という思い返し。
マイナスを一切認めない、否定する生き方。だからこそ真のプラスと波が合う、一体化する。
そしたらスサノオノミコトが天照大御神さまの手足の様になる。本当に一つのものになってしまう。そしたら何が起こるか。

 もともと天照大御神さまとツキヨミノミコトとスサノオノミコトは、3神が一体の神さま。
それがばらばらになったから、間違いを起こした。スサノオノミコトが荒れ狂って、
火山の噴火とかいろいろな姿でバーッと爆発したら、太陽が隠されるように噴煙上がったらそうなる。
それが天岩戸隠れ。隠れてしまったっていうのがそう。

 でも暴れなくなったらいい。だから思いの心を全部鎮めてしまって、本心の心を引っ張り出して、
全てを最高のプラス思考に受け直せて、全部プラスばっかりっていう風になった時に、本当の天照大御神さまの心と一体化する。
そしたら虚の世界がなくなる。もともと与えることを忘れた時、恩返しを忘れた時、愛の心を忘れた時に、
必然的にこの求める心になってしまう。与える心がないっていうことは、求める心ということ。求める心は波を打つ。
それが強くなるほど大きい波を、津波のような大きいものを、波を起こしてくる。
その求める心が、やっぱり虚の世界を生み出している、作っている。


(平成25年2月2日のお話@)